今回の西日本旅行で感じたことを昨日に引き続き取り上げてみる。



題材は観光。



日本経済は90年代初頭からバブル破綻の後遺症で「失われた10年、15年」を経験した。なかなか立ち直れない経済状況の中で「地域の活性化」や「観光立国」が叫ばれるようになった。しかし、現実はそう簡単には行かず、言葉だけが先行している状況は今もほとんど変わらない。



今回の旅行で日本の観光産業は「日本一」や「日本初」をもっとうまく使うべきだと昨日のブログで語った。



もう一つ感じたことは、残念なことなのだけれど、昔からの観光資源に恵まれている土地はその上にあぐらをかき、それ以上の努力を怠っている傾向が少なからずあったということ。



例えば、



オープン時間。遠くからの観光客は限られた時間でできるだけ多くの場所を訪問したいと考えるが、ネックになるのが早い終了時間だ。観光地やお店にとっても書き入れ時でもあるにもかかわらず観光施設のオープン時間の延長がほとんどない。(もとより通常の閉館時間自体が早過ぎるのが問題なのだが)



海外から観光客を迎えることがどれだけ経済効果をもたらすかは議論を待たない。にもかかわらず英語や中国語の説明書きがほとんどなく、パンフレットや音声ガイド(通訳者がいないのは言うに及ばず)が設置されているところも一部の施設を除いてほとんどみられなかった。それどころか日本語の看板や解説自体が昭和の時代から全く変えられていないことも珍しいことではなかった。(危険物持ち込み禁止物に「電池」<乾電池は除く>と書かれてあるのには思わず苦笑してしまった)



さらに輪をかけて、有名どころになればなるほど接客態度が横柄になる傾向があること。質問なんぞしようものなら、切って捨てられる様な扱いを受けることもあり、他の観光客が憤慨したり、落胆したりしているシーンにも何度か出くわした。(もちろん気持ちのよくなる接客にもたくさん出合ったことも明記しておく)こういうことがあるとそこの観光地全体のイメージにも影響を及ぼすということを認識しているのだろうかと訝りたくなる。



結局のところこういった状況は「現象」に過ぎないのだ。つまり、観光立国にしようという目的も目標も戦略もないことの結果としての「あるべくしてある姿」だということ。



とすると、観光立国にするために必要なことはとてもシンプルなのではないだろうか。



と、ここまで書き進んできて気になったのでネットで調べてみた。すると、こんな立派なものがあるではないか!



「観光立国推進計画」http://www.mlit.go.jp/kankocho/kankorikkoku/index.html



目標も「訪日外国人3000万人」(国内旅行を促す政策も必要なのだけれどここでは触れないでおく)と決められている。



ということはあとは個別に落とし込むところに課題が残っているということ。地方自治体やそれぞれの観光地や団体が具体的な目標を設定し、そこにたどり着くためにするべきことを考える。自分たちが持っている武器は何なのか、それをどう使っていくのかを徹底的に考え抜く。戦略、戦術に纏め上げ、実行していく。「観光立国推進計画」の中でも触れられているように「PDCA(PDS)サイクル」をうまく使っていくことが兎にも角にも重要なのだ。



あとは本気になること。



21世紀の主力産業の一つに数えられている世界。観光立国への道のりが軌道に乗り始めたらますます優秀な人材も集まるようになるだろう。



生まれ変わる日本が世界三大観光地に数えられるようになる日を今から楽しみにしている。